自転車に乗ると筋肉が落ちる
こんなウワサを聞いて、
せっかくのサイクリングをためらっていませんか?
「自転車 筋肉 落ちる」と調べているあなたは、
もしかしたら
「ダイエットのために始めたのに、筋肉まで減ったらイヤだな」
「ロードバイクで速くなりたいのに、パワーが落ちたらどうしよう」
と不安に感じているかもしれません。
確かに、乗り方や体の状態によっては、筋肉が減ってしまうリスクもあります。
でも、安心してください。
自転車という運動が、直接筋肉を減らすわけではないのです。
この記事では、なぜ「自転車で筋肉が落ちる」という説があるのか、
その科学的な理由と、
筋肉をしっかり守りながら自転車を楽しむための具体的な方法を、分かりやすく解説していきます。
この記事で分かること
- 自転車で筋肉が落ちると言われる本当の理由
- 筋肉が減ってしまう「カタボリック」の仕組み
- 自転車で鍛えられる筋肉の場所と「偏り」
- 筋肉を落とさず、むしろ育てるための対策
筋肉が落ちるかもって不安、すっごくわかります…。
せっかくトレーニングしてるのに、減っちゃったら悲しいですよね
そうですよね、ももちゃん。でも大丈夫です!
この記事で、その不安をスッキリ解消していきましょう!
- 「自転車で筋肉落ちる」説の科学的真相
- 「自転車で筋肉落ちる」を防ぐ乗り方と対策
- 自転車こぎで本当に筋肉はつくのか
- 自転車で鍛えられる筋肉はどこか
- 自転車で上半身の筋肉は鍛えられるか
- 女性の自転車での筋肉太り対策
- ロードバイクで筋肥大する鍛え方
- 毎日20分の自転車効果と骨への影響
- 筋肉を守るための栄養戦略(サプリメント)
- ①【燃料】エネルギー切れを防ぐ(粉飴・デキストリン)
- ①【燃料】エネルギー切れを防ぐ
- ②【分解抑制】筋肉を守る(EAA / BCAA)
- ②【分解抑制】筋肉を守る(EAA / BCAA)
- ③【修復・材料】筋肉を育てる(プロテイン)
- ③【修復・材料】筋肉を育てる(プロテイン)
- ④【合成スイッチ】回復を促す(HMB)
- ④【合成スイッチ】回復を促す(HMB)
- あわせて読みたい:サプリメント・栄養の「さらに詳しい話」
- あわせて読みたい:サプリメント・栄養の「さらに詳しい話」
- ももちゃんの栄養チェッククイズ【レベル:ふつう】
- ももちゃんの栄養チェッククイズ【レベル:ふつう】
- あわせて読みたい:運動と「心・睡眠」の関係
- あわせて読みたい:運動と「心・睡眠」の関係
- 「自転車で筋肉落ちる」かは対策次第
「自転車で筋肉落ちる」説の科学的真相

まずは、「自転車に乗ると筋肉が落ちる」というウワサの裏にある、
体の仕組みについて見ていきましょう。
ここでは、以下の点を明らかにします。
- 有酸素運動で筋肉が落ちるのは嘘?
- サイクリングで筋肉が減るのはなぜか
- ロードバイクはカタボリック状態か
- 筋肉が落ちているサインとは?
有酸素運動で筋肉が落ちるのは嘘?

有酸素運動をすると筋肉が落ちる
という話は、半分本当で半分ウソです。
自転車やランニングなどの有酸素運動は、
主に脂肪をエネルギーとして使います。
適切に行えば、筋肉を大きく減らすことはありません。
では、なぜ筋肉が落ちると言われるのでしょうか。
それは、とても長い時間運動を続けたり、
十分なエネルギー(食事)をとらなかったりした場合です。
体がエネルギー不足になると、
「筋肉を分解してエネルギーを作ろう」
という働きが起きてしまいます。
ですから、有酸素運動そのものが悪いのではなく、
「やりすぎ」や「栄養不足」が筋肉減少の原因になるのです。
ウキーッ!(結局どっちなんだウキ!ハッキリしろー!)
チー助くん、落ち着いて。カワイイわね。よーするに、
『やり方次第』ってことよ。ちゃんと食べないで走りすぎたらダメなの
むしろ筋肉を「保護する」効果も

それどころか、最新の研究では、持久系運動(サイクリングなど)を日頃から行っていると、筋肉が鍛えられるだけでなく、「ストレス」に強い状態になり、将来的な筋肉の減少(筋萎縮)から筋肉を「保護」する効果があるという可能性も示されています。
(出典: Wiggs, M. P. “Can endurance exercise preconditioning prevention disuse muscle atrophy?.” Frontiers in Physiology, 2015.)
これは、運動によって筋肉内の抗酸化能力(こうさんかかのうりょく)などが高まることで、
筋肉が分解されにくい(カタボリックになりにくい)体質に変化していく、
と考えられています。
その通りじゃ。日頃から自転車に乗っておくと、筋肉自体が
『もしもの時のための訓練』を積んで強くなる。
まさに『備えあれば憂いなし』…ならぬ
『備えあれば“萎(な)え”なし』じゃな!ワハハ!
さきちゃんからの復習クイズ【レベル:かんたん】
ちょっと待って。チー助くんでも分かるように、
今のところを簡単におさらいするわよ。カワイイチー助くん、できるわよね?
さきちゃんからの復習クイズ【レベル:かんたん】
【問題】
有酸素運動そのものが筋肉を落とすのではなく、
「( )のやりすぎ」や「( )不足」が
筋肉減少の主な原因である。
答えを見る
【答え】
有酸素運動そのものが筋肉を落とすのではなく、
「(運動)のやりすぎ」や「(栄養)不足」が
筋肉減少の主な原因である。
もし分からなくなったら、ヒントはこちらをもう一度読んでみることね
サイクリングで筋肉が減るのはなぜか

サイクリングで筋肉が減ってしまう主な理由は、「エネルギー不足」と「ストレス」にあります。
ウキウキ!
(ももちゃん、大変だウキ!自転車に乗るとストレスが溜まるって!)
えー!?うそー!もも、ストレス解消のために乗ってるのに!
あ、お二人とも、それは少し誤解ですよ!
ここで言う『ストレス』というのは、精神的なものではなくて、
『体』にとっての負荷やエネルギー消費のことなんです
エネルギー不足(糖新生)

長距離を走ると、体は筋肉に蓄えられたエネルギー源「グリコーゲン」を使い果たしてしまいます。
グリコーゲンがなくなると、体は「糖新生(とうしんせい)」という状態になります。
これは、筋肉のタンパク質を分解して、アミノ酸に変え、
それを新しいエネルギー(糖)として作り出す仕組みのことです。
研究によれば、運動中はアミノ酸の消費やタンパク質の分解が進むことが分かっています。特に、筋肉のグリコーゲンが枯渇した状態では、筋肉内のアミノ酸がエネルギー源として利用されてしまうのです。
(出典: Ishikura, K. et al. “Exercise-induced changes in amino acid levels in skeletal muscle and plasma.” Journal of Physical Fitness and Sports Medicine, 2013.)
つまり、自分の筋肉を犠牲にして走り続けている状態なのです。
栄養不足は運動の効果を打ち消す

この「エネルギー不足」がいかに危険かを示す研究があります。
この研究は、集中治療室(ICU)の患者さんが
ベッドの上で行うサイクリングと栄養状態が、筋肉量にどう影響するかを調査しました。
その結果、非常に重要なことが分かりました。
患者さんへのタンパク質の投与が推奨量の平均59%と、
極端に少ない状態では、たとえベッド上でサイクリング運動(リハビリ)を行っても、
筋肉の減少を防ぐことはできなかったのです。
これは、私たちサイクリストにとっても重要な教訓です。
「運動さえしていれば筋肉は減らない」のではなく、
「十分な栄養(特にタンパク質)がなければ、運動をしても筋肉は分解されてしまう」
ということです。
Oh my god! So, my hard training… meaningless without protein!?
(なんてこった!俺のキツいトレーニングも、
プロテインなしじゃ無意味ってことか!?)
その通りじゃ。ジョージくんの言うように、
栄養(タンパク質)が足りておらんと、
運動の効果も『砂上の楼閣』…砂だけに、サジョウか…なんつって。
…まぁ、とにかく、栄養が土台じゃよ
ストレスホルモンの影響

厳しいトレーニングや長時間の運動は、体に大きなストレスを与えます。
このとき、「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールには、筋肉の分解を進めてしまう働きがあります。実際に、高強度のサイクリングと筋トレを組み合わせる研究では、高強度のサイクリングを行ったグループで血中のコルチゾール濃度が大幅に上昇することが確認されています。
(出典: Moberg, M. et al. “High-intensity leg cycling alters the molecular response to resistance exercise in the arm muscles.” Scientific Reports, 2021.)
特に、練習のしすぎや睡眠不足が続くと、コルチゾールが高いままになり、
筋肉が回復する時間よりも分解されるスピードが上回ってしまうのです。
博士からの挑戦状【レベル:ふつう】
ふむ。ここまで大丈夫かの?ワシが今説明した、エネルギー不足に関する
重要な用語をクイズにしてみたんじゃ。挑戦してみるがよい!
博士からの挑戦状【レベル:ふつう】
【問題】
体内のエネルギー源(グリコーゲン)が枯渇すると、
体は筋肉のタンパク質を分解して
新しいエネルギー(糖)を作り出す。
この仕組みを「( )」と呼ぶ。
答えを見る
【答え】
糖新生(とうしんせい)
忘れてしもうたら、ヒントはこちらを読み返すんじゃぞ
ロードバイクはカタボリック状態か

「カタボリック」とは、体がエネルギーを取り出すために、筋肉や脂肪などを「分解」している状態を指す言葉です。
反対に、筋肉などを「合成」している状態は「アナボリック」と呼ばれます。
ロードバイクに乗っている間は、エネルギーをたくさん消費します。
もし、運動中に糖質などの補給をしないでいると、体はエネルギーを生み出すために
カタボリックな状態に傾きやすくなります。
前述の研究(Nickels et al., 2023)が示したように、
体が「栄養不足」の状態であれば、運動による刺激(アナボリックな信号)よりも、
エネルギー不足による分解(カタボリックな信号)が勝ってしまいます。
特に、90分を超えるような長時間のライドでは、
エネルギー源が枯渇しやすいため、意識的に対策をしないと、
カタボリック状態が続き、筋肉が分解されやすくなるのです。
あわせて読みたい:自転車に関する「よくある疑問」
ウキキ!(なるほど、自転車に乗ること自体は悪くないんだウキ!
ももちゃんと安心してサイクリングデートに行けるウキ!)
えっ!?(ドキッ)…そ、そうね!
でも、自転車って色々種類があるし、痩せるのかなぁ?
ウキ!(確かに!よーすけさん、他にも自転車のことで
知っておくと良いことあるウキ?)
もちろんです!自転車に関するよくある疑問や、ウェアについてまとめた記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください
あわせて読みたい:自転車に関する「よくある疑問」
筋肉が落ちているサインとは?
自分の筋肉が落ちているかどうかは、気づきにくいものです。
疲れが取れないだけ、と感じるかもしれません。
以下のようなサインが見られたら、注意が必要かもしれません。
パワーや筋力の低下

いつも登れていた坂道が以前よりキツく感じるようになったり、
重いギアが踏めなくなったりするのは、
筋力が低下しているサインかもしれません。
体重は減ったのに、体脂肪率が変わらない

ダイエット目的で自転車に乗っていて、
体重は順調に落ちているのに、体脂肪率があまり変わらない、
あるいは逆に増えている場合。
これは、脂肪ではなく筋肉が減ってしまっている可能性を示しています。
回復が遅くなる
トレーニング後の筋肉痛がいつもより長く続いたり、
十分休んでも体のダルさが抜けなかったりする場合も、
筋肉の分解が進んでいるサインと考えられます。
あ!わかるかも!最近ちょっと坂がキツいと思ってた
…もしかして、筋肉落ちてるサインかな…?
ふふん、ももちゃん。それはただの練習不足じゃない?
私はむしろ調子良いけど?(チー助をなでながら)
ウキ!(さきちゃん、優しいウキ!)
むっ!さきちゃん!…よーし、次の対策パート、しっかり読むぞー!
「自転車で筋肉落ちる」を防ぐ乗り方と対策

では、筋肉を落とさずに自転車を楽しむためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
ここからは、筋肉を維持し、さらに鍛えるための実践的な対策を紹介します。
- 自転車こぎで本当に筋肉はつくのか
- 自転車で鍛えられる筋肉はどこか
- 自転車で上半身の筋肉は鍛えられるか
- 女性の自転車での筋肉太り対策
- ロードバイクで筋肥大する鍛え方
- 毎日20分の自転車効果と骨への影響
- 筋肉を守るための栄養戦略(サプリメント)
- 「自転車で筋肉落ちる」かは対策次第
自転車こぎで本当に筋肉はつくのか

はい、自転車こぎで筋肉はつきます。
適切な乗り方と「適切な栄養」があれば、
「落ちる」どころか「増える」ことが科学的にも示されています。
科学的にも「筋肉はつく」ことが示されている

例えば、高齢の男性を対象に、
12週間の有酸素サイクリングトレーニングの効果を調べた研究があります。
(出典: Naruse, M. et al. “Cycle exercise training and muscle mass: A preliminary investigation of 17 lower limb muscles in older men.” Physiological Reports, 2023.)
この研究では、参加者は十分な栄養管理下にあると考えられます。
その結果、ペダルを踏み込む動作で中心的に使われる太ももの筋肉
「大腿広筋群(だいたいこうきんぐん)」の体積が、平均で+7%も増加(筋肥大)したことが確認されました。
また、同じく太ももにある
「縫工筋(ほうこうきん)」も+6%増加しました。
この研究は、適切なサイクリングが、
筋肉を維持、あるいは増やす効果があることを示しています。
ただし、この研究で非常に重要なのは、
「すべての筋肉が同じように増えたわけではない」という点です。
自転車で鍛えられる筋肉はどこか

自転車のペダリング(こぐ動作)は、
主に下半身の大きな筋肉を使いますが、
使われ方には「偏り」があります。
特に鍛えられる筋肉
- 大腿広筋群(だいたいこうきんぐん):太ももの前側にあり、ペダルをグッと踏み込むときに最も使われる筋肉です。前述の研究(Naruse et al., 2023)でも、この筋肉の増加がはっきりと確認されました。
- 大臀筋(だいでんきん):お尻の筋肉です。股関節を動かし、ペダルを力強く押し出す力の源になります。
- ハムストリングス(の一部):太ももの裏側にある筋肉です。ペダルを引き上げる動作(引き足)で使われます。前述の研究では、ハムストリングスの中でも「大腿二頭筋短頭」という部分に増加する傾向が見られました。
注意点:自転車だけでは鍛えにくい筋肉
一方で、自転車の動きではあまり刺激されにくい筋肉もあります。
先ほどの論文(Naruse et al., 2023)によれば、
12週間のサイクリングトレーニングでも、
以下の筋肉にはほとんど変化が見られませんでした。
- 大腿直筋(だいたいちょっきん):大腿四頭筋の一部(太ももの前側)ですが、大腿広筋群とは違い、増加しませんでした。
- 下腿の筋肉(ふくらはぎなど):「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」(ふくらはぎ)を含む、膝から下の筋肉は、サイクリングによる体積の変化がありませんでした。
- 体幹(コア):忘れてはいけないのが、お腹周りや背中などの「体幹」です。強い体幹が体をしっかりと支えることで、下半身で生み出したパワーがブレることなくペダルに伝わります。(ただし、体幹自体を筋肥大させる運動ではありません)
ウキキ…(太ももは太くなるのに、ふくらはぎは太くならない…?
アンバランスだウキ!)
チー助くん、良いところに気が付いたのぅ。
脚の中でも、使う筋肉とそうでない筋肉がある。
だからこそ、まんべんなく鍛えるための『工夫』が重要になってくるんじゃ
チー助とさきちゃんのクイズ【レベル:かんたん】
チー助くん、今の博士の話、ちゃんと聞いてた?聞いてたら分かるはずよ
ウキッ!(もちろんウキ!)
チー助とさきちゃんのクイズ【レベル:かんたん】
【問題】
サイクリング(Naruse et al., 2023)では、
太ももの「大腿広筋群」は増えやすいことが
分かった。
では、逆にあまリ増えなかった筋肉は、
太ももの「( )」と、
膝から下の「( )の筋肉」だったかな?
答えを見る
【答え】
大腿直筋(だいたいちょっきん)
下腿(かたい)の筋肉(ふくらはぎなど)
あら、カワイイのに賢いわね!もし自信がなかったら、
ヒントはこちらで確認してね
自転車で上半身の筋肉は鍛えられるか
残念ながら、自転車に乗るだけでは、上半身の筋肉(腕、肩、胸など)を本格的に鍛えるのは難しいです。
なぜなら、自転車は体重の大部分をサドルやハンドルで支えるため、
上半身に大きな負荷がかからないからです。
もちろん、ハンドルを握るために腕の筋肉を使ったり、
姿勢を保つために背中の筋肉を使ったりはします。
特に体幹(コア)は、安定した走りには不可欠です。
しかし、ランニングが着地の衝撃を全身で受け止めるのとは違い、
自転車は上半身への「機械的な刺激」が少ない運動です。
もし、上半身も含めてバランスよく筋肉をつけたい場合は、
自転車とは別に、腕立て伏せやダンベル運動などの
筋力トレーニング(ウェイトトレーニング)を取り入れる必要があります。
女性の自転車での筋肉太り対策

「自転車に乗ると、足が太くなってしまうのでは?」
と心配する女性の方も多いかもしれません。
しかし、普通の乗り方で競輪選手のように足がムキムキになることは、まずありません。
むしろ、有酸素運動によって余分な脂肪が燃焼されるため、
足は引き締まり、スリムになる効果が期待できます。
もし、筋肉太りが心配な場合は、「乗り方」にコツがあります。
軽いギアで、クルクル回す

筋肉太りの原因になりやすいのは、重いギアを力任せに「踏む」乗り方です。
これでは、太ももの前側に大きな負荷が集中してしまいます。
対策としては、ギアを軽くして、ペダルを「回す」意識(高ケイデンス)で走ることです。
1分間に80~90回転くらいを目安に、リズミカルにペダルを回すことで、筋肉への負荷を減らし、心肺機能(持久力)を使って走れるようになります。
この乗り方なら、
しなやかな筋肉を保ちながらシェイプアップが可能です。
ウキウキ!(ももちゃん!クルクル回せば足が太くならないって!
これなら安心だウキ!)
そうなの!だから私も『踏む』んじゃなくて、音楽に合わせてリズミカルに
『回す』ように意識してるんだ♪脂肪だけ燃えて、脚はスッキリ!
ロードバイクで筋肥大する鍛え方

ロードバイクで筋肉を大きくする
「筋肥大(きんひだい)」を目指す場合、ゆっくり長く走るだけでは不十分です。
筋肥大には、筋肉に強い負荷をかける必要があります。
HIIT(高強度インターバルトレーニング)
「全力で20秒こいで10秒休む」
といった高強度の運動と短い休憩を繰り返すトレーニングです。
これは、瞬発的な力を出す「速筋」を効率よく刺激するため、
筋肥大やパワーアップに効果的です。
SFR(高トルク・低ケイデンス走)
あえて重いギアを選び、ケイデンス(回転数)を
1分間に40~60回転程度に落として、
ペダルに強い力(トルク)をかけ続けるトレーニング方法です。
坂道を使って行うこともできます。
オフバイク(自転車以外)の筋トレ

最も直接的かつ重要な方法が、自転車から降りて
ウェイトトレーニングを行うことです。
前述の研究(Naruse et al., 2023)でも、
サイクリングだけでは鍛えにくい
「大腿直筋」や「ふくらはぎの筋肉」が存在することが示されました。
これらの筋肉も含めて
脚全体や全身をバランスよく鍛えるためには、
ペダリングの動きとも関連が深い「スクワット」や「デッドリフト」などを組み合わせることが非常に有効です。
あわせて読みたい:自宅での筋トレ機材(可変式ダンベル)
博士!自転車だけじゃ鍛えにくい筋肉があるなら、
やっぱり家でも筋トレした方がいいですよね?でも、ジムに行くのはちょっと…
うむ。よーすけくんの言う通りじゃ。そういう時は、
自宅で効率よく負荷を変えられる『可変式ダンベル』が便利じゃぞ。
選び方で後悔せんよう、しっかり学ぶがよい
あわせて読みたい:自宅での筋トレ機材(可変式ダンベル)
サイクリングは筋トレの邪魔になる?
「でも、サイクリング(有酸素運動)をすると、せっかくの筋トレの効果が消えてしまうのでは?」
という心配もあるかもしれません。
これについて、興味深い研究
(Moberg et al., 2021)があります。
この研究では、「脚の高強度サイクリング」の直後に「腕の筋トレ」を行いました。
その結果、たしかにサイクリングによってコルチゾル(ストレスホルモン)が増え、
運動していない腕の筋肉にまで分解信号(MURF-1 mRNA)が送られることが分かりました。
しかし、最も重要な点は、
それらの分解信号があったにもかかわらず、
腕の「筋肉が作られる速度(筋タンパク質合成率)」は、筋トレだけを行った場合と全く変わらなかったのです。
つまり、適切な栄養が足りているという前提であれば、
サイクリングによる全身的なストレスが、必ずしも筋トレによる筋肉の合成(アナボリック)を妨げるわけではない、
ということが示唆されています。
なるほど!つまり、よーすけの理解では『ちゃんと食べてさえいれば、
サイクリングが筋トレの邪魔をすることはない!』ということですね!
うむ。その通りじゃ。むしろ、お互いの効果を高め合うことも期待できる。
ただし、ちゃんと食べてさえいれば、のぅ。
…あ、ワシはもう食べたかのぅ…?(ボソッ)
ジョージのChallenge Quiz!
Hey, guys! 今のセクションは very important だ。
博士とよーすけの会話、ちゃんと聞いていたか?Let’s check it!
ジョージのChallenge Quiz!【レベル:むずかしい】
【問題】
ある研究(Moberg et al., 2021)では、
高強度の脚サイクリング後に腕の筋トレをしても、
筋肉が作られる速度(筋タンパク質合成率)は
( )かった。
( )に入るのはどっち?
A:低下しなかった
B:大幅に低下した
Answerを見る
【答え】
A:低下しなかった
Was it easy? もし分からなければ、ヒントはこちらだ! Check it out!
毎日20分の自転車効果と骨への影響

毎日20分という短い時間でも、自転車に乗り続けることにはたくさんの良い効果があります。
例えば、運動習慣がつくことで心肺機能が向上したり、脂肪が燃焼しやすい体に変わっていったりします。
気分転換やストレス解消にもなるでしょう。
ただし、ここで一つ注意しておきたい点があります。
それは「骨への影響」です。
自転車は、ランニングやジャンプと違って、体重をサドルで支える
「非荷重運動(ひかじゅううんどう)」です。
骨は、地面からの衝撃など、適度な負荷がかかることで強くなります。
自転車は骨への刺激が少ないため、自転車だけの運動を長期間続けているアスリートは、骨密度が低くなる可能性があることも指摘されています。
健康維持のためには、自転車とあわせて、軽いジョギリングや筋トレなど、
骨に刺激が加わる運動も取り入れるのが理想的です。
筋肉を守るための栄養戦略(サプリメント)

この記事で科学的根拠(論文)と共に解説してきたように、
サイクリングで筋肉が落ちる(カタボリックになる)最大の原因は「エネルギー不足」と「栄養不足」です。
つまり、筋肉を守るためには、
運動中に「エネルギー(燃料)」を枯渇させないこと、
そして運動後に「筋肉の材料(タンパク質・アミノ酸)」を
素早く補給することが鍵となります。
ウキー!(お腹すいたウキ!バナナ!バナナ!)
あらチー助くん、カワイイ。バナナも良いけど、
もっと効率的なモノがあるのよ。ね、よーすけさん?
はい!さきちゃんのおっしゃる通り、
ここからは『戦略的』な栄養補給について解説します!
ここでは、その戦略をサポートする代表的な4つの栄養素(サプリメント)を紹介します。
①【燃料】エネルギー切れを防ぐ(粉飴・デキストリン)
記事で解説した「糖新生(とうしんせい)」(筋肉を分解してエネルギーを作ること)は、
体内のエネルギー源(グリコーゲン)が枯渇することから始まります。
粉飴(マルトデキストリン)は、
運動中の主要なエネルギー源となる「糖質」の塊です。
運動中や運動前に、ドリンクに溶かして飲むことでエネルギーを継続的に補給でき、
体がカタボリック状態になる根本的な原因(エネルギー切れ)を防ぐのに役立ちます。
①【燃料】エネルギー切れを防ぐ
この記事で解説したように、長時間のライドで筋肉が分解される最大の原因は「エネルギー切れ(糖新生)」です。
粉飴(デキストリン)は、運動中のエネルギー源となる糖質を効率よく補給するための「燃料」です。ドリンクに溶かしてこまめに補給し、筋肉が犠牲になるのを防ぎましょう。
②【分解抑制】筋肉を守る(EAA / BCAA)
運動中にエネルギーが不足し始めると、
体は筋肉を分解してアミノ酸を取り出そうとします。
EAA(必須アミノ酸)やBCAA(分岐鎖アミノ酸)は、そのアミノ酸そのものです。
これらを運動中や運動前に摂取しておくと、
血中のアミノ酸濃度が高い状態に保たれます。
そのため、体がわざわざ自分の筋肉を分解してアミノ酸を取り出す必要がなくなり、
「筋肉の分解(カタボリック)を抑制する」
という「守り」の役割を果たしてくれます。
②【分解抑制】筋肉を守る(EAA / BCAA)
EAA(全部入り)
(個人的にお気に入り)
EAAは、BCAAを含む9種類の必須アミノ酸すべてが入った「全部入り」セット。筋肉の「材料」を網羅的に補給し、カタボリックを防ぎます。
BCAA(特化型)
(こちらもお気に入り)
BCAAは、EAAの中でも特に筋肉のエネルギー源や分解抑制に重要な3種類を抽出したもの。長時間のパフォーマンス維持(持久力)にも役立ちます。
③【修復・材料】筋肉を育てる(プロテイン)
記事で紹介した研究(Nickels et al., 2023)では、
タンパク質が不足した状態では、運動(サイクリング)をしても
筋肉は減ってしまう、という衝撃的な結果でした。
プロテインは、運動でダメージを受けた筋肉を
「修復」し、新しく「合成」するための「主な材料」となります。
特に運動後は、体が栄養を吸収しやすい
「ゴールデンタイム」と呼ばれます。
このタイミングで素早くプロテインを摂取することが、
筋肉を効果的に回復させ、育てる(アナボリック)ために非常に重要です。
③【修復・材料】筋肉を育てる(プロテイン)
記事でも警告した通り、タンパク質不足は運動の効果を打ち消してしまいます。
プロテインは、運動でダメージを受けた筋肉を「修復」し「合成」するための最も重要な「材料」です。運動後のゴールデンタイムに摂取し、筋肉を育てましょう。
④【合成スイッチ】回復を促す(HMB)
HMBは、EAAやプロテインに含まれる
必須アミノ酸「ロイシン」から作られる成分です。
EAAやプロテインが「材料」だとすれば、
HMBは「司令塔」のような役割を持ちます。
HMBには、
「筋肉を作れ(合成しろ!)」というスイッチ(mTOR)を強く押す働きと、
「筋肉を壊すな(分解するな!)」というブレーキをかける働きの両方があるとされています。
プロテインやEAAなどの「材料」と、
HMBという「司令塔」を組み合わせることで、
筋肉の回復をより強力にサポートすることが期待できます。
④【合成スイッチ】回復を促す(HMB)
HMBは、筋肉に対して「筋肉を作れ(アナボリック)」という合成のスイッチを入れ、「筋肉を壊すな(カタボリック)」という分解のブレーキを踏む、「司令塔」のような役割を持つ栄養素です。
プロテインやEAAと併用することで、筋肉の「材料」と「司令」が揃い、より効率的なカラダづくりと回復が期待できます。
あわせて読みたい:サプリメント・栄養の「さらに詳しい話」
わー!サプリメントって色々あるんだね。
プロテイン、EAA、HMB…どれから始めたらいいか迷っちゃうなぁ
確かに、初心者の方は迷いますよね。そんな方のために、
サプリメントの『優先順位』を解説した記事や、
プロテインを飲むタイミングについて詳しく書いた記事もありますよ!
あわせて読みたい:サプリメント・栄養の「さらに詳しい話」
ももちゃんの栄養チェッククイズ【レベル:ふつう】
栄養ってとっても大事だね!じゃあ、今よーすけさんが教えてくれた『燃料』と『材料』のこと、ちゃんと覚えてるかクイズだよっ!
ももちゃんの栄養チェッククイズ【レベル:ふつう】
【問題】
運動中のエネルギー不足(カタボリック)を
防ぐための「燃料」となる栄養素は
( )で、
運動後に筋肉を「修復・合成」するための
「材料」となる栄養素は( )である。
答えを見る
【答え】
…「燃料」となる栄養素は(糖質(デキストリンなど))で、
…「材料」となる栄養素は(タンパク質(プロテインなど))である。
簡単だったかな?わからなくなったら、ヒントはこちらをチェックしてね!
あわせて読みたい:運動と「心・睡眠」の関係
うむ。栄養もトレーニングもバッチリじゃな。じゃが、忘れてはならんのが
『休養』、特に『睡眠』じゃ。
そして、運動は『心』にも良い影響を与えるからの
あ、それ僕も気になってました!
筋トレした日に眠れなくなるって話も聞きますし…
そういう悩みも科学的に解決できるんじゃ。
運動と『心・睡眠』に関する記事も読んでみるとよい
あわせて読みたい:運動と「心・睡眠」の関係
「自転車で筋肉落ちる」かは対策次第
「自転車で筋肉落ちる」という不安は、
正しい知識と対策で解消できます。
この記事の重要なポイントをまとめました。
みんな、最後まで読んでくれてありがとう!
ちゃんと食べて、楽しく乗れば大丈夫だよ!
That’s right! Eat well, ride well, and enjoy cycling!
(その通り!よく食べ、よく乗り、サイクリング楽しもうぜ!)
はい!よーすけでした!正しい知識で、最高の自転車ライフを送りましょう!


コメント